詩集「群れない猫」近日発行!

群れない猫

土屋容子の暮らしと詞花

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君の声

「君の声」 もう何年も 君の声を聞いていない アパートに越してからは 年に一度、 電話をかけて、気遣ってくれた ちょっとかすれた 君の声、今も耳に残っているよ 20221227 追悼にかえて

密度

「密度」 2年前に逝ってしまった 白黒猫を想うと 今でも 涙が出てくる 16年 私の支えでいてくれた 長さではない 密度なのだ 家族は 人だけではない 物言わぬ 猫 いや、 その瞳は 充分 語っていた * 60を過ぎた わたしは、 あと どのくらい生きるのだろ…

この夏の手仕事

↑↑↑「あみねこいる生活」ねこやま こもりがちな、夏。 手芸で過ごすことが、多くなっている。 ふと、テディベア制作のアニメを見て、 手芸熱が、ぼぁっと! おそら似の、「あみねこ」作るぞぉーー! ネットで、中細の毛糸を2色、購入。 このあみねこ本には、…

ガレージセール

「ガレージセール」 マイケル ジャクソンが大きなトレーラーで家の前に現れた えっ? トレーラーいっぱいの彼の衣装や雑貨類を売って欲しいという 全部 チャリティーにするそうだ 世界の子供たちの なんで うちなの? こんな 日本の田舎で 目立たないでさら…

オカルトワールド

「オカルトワールド」 幼い頃から 怖いもの見たさ 妖怪、モンスター、不思議な本や ドラマの世界の夢中になった ホラー映画にはまっていた が、 カリバニズムだけは 苦手だった 鮮血飛び散る画面も 作りもの、 と、思えばこそ 恐怖のアドレナリンを出し 自分…

感染

「感染」 自由に振る舞えない日々は 疲れがたまっていく 出口の見えない この状況下 悪い情報ばかりに目がいく これも 意識の感染か 何が善で 何が悪か いや、善も悪も 自分の身ひとつ、 内在しているのかもしれない 流されるな 巻かれるな 守りたい 大切に…

君の背に

「君の背に」 昔よく 君の背に抱きついた 仕事人間で いつも帰宅は23時を回り 日曜は接待ゴルフ 一人で3才違いの兄妹を育てた 年の離れた次女が生まれ 次女も背中に抱きいていた 前にはお姉ちゃんがいた 抱きつきたい背中だった さみしがりの私には 思えば…

充(みつ)と猫と、私と

「充(みつ)と猫と、私と」 いつだって、 猫を連れてくるのは、 充だった いろんな手を使って 黒べぇ。 僕の後ついてきて、離れないんだ じろべぇ。 クラスのKちゃんが、飼ってもらえないで 困っている ランちゃん。 あれっ?なんで青麦んとこの猫が、 家にい…

いいことあふれる世界には

「いいことあふれる世界には」 パンデミックの中 猫動画が盛況なんだって 誰もが 不安 見えない恐怖 毎日、毎日 悪い事ばかりを集めた ネットや報道ばっかり でも、 ついつい みちゃう ドドーンと ヤられる 落ち込むよね それを見て喜んでるヤツラがいるんだ…

夢の中で

「夢の中で」 ロッカーで着替えたことは 覚えている あとは.... ここはどこだろう 何やら気分は悪くない 目の前に 昔、ナナハンでぶっ飛ばしていた時の 景色が、浮かんでは消える 巻き毛の幼い息子が遊んでいる あ、 妻のE子がパクパク何か言っている おふく…

プレゼント

「プレゼント」 毎年、誕生日に 息子からの電話で 「おめでとう」 と、言い、近況を報告し合う 息子は、私のカウンセラーであり 友人であり、先生 その息子も、 2年前の夏、病により気管切開し 声を無くし、ひらがなボードと 目一杯の表情での、 声のない会…

見られているのは″顔″だけ?

この緊急事態でも、食材や日用品の買い出しに行かなくては、生活できない。 私の、グレイヘアは、昨年の秋頃やっと完成した。ほんと、6-7割のごま塩白髪のショートボブだ。白髪染めのストレスがなくなったのは、このコロナ禍(か)快適である。 最近、買い出し…

左手首

「左手首」 左の手首だけ 冷たく感じる さらに 左の足首も 触ってみると 右も冷たいのに 左側には心臓がある その上の筋肉が 時々、 わしづかみされたように痛む あの時からだ ずっと違和感を感じてきた 因がわかった日からだ 動け! わたしのカラダ わたし自…

不健康な休日

「不健康な休日」 頭の痛いのをとおりこして キモチがすっきりするまで眠る ただ ただ眠る 眠りが あたしを癒してくれる現実の世界のふがいなさをゼロに戻してくれる 昼近くまで寝て家を出る 遅いランチでビールを2杯 夕食のつまみとお酒をコンビニで仕入れ…

ニャンデ・ライオン

「ニャンデ・ライオン」 愛猫そらが臭腺破裂の外傷を負った 真っ赤に染まったお尻に気付きあわてて 動物病院に駆け込む ”この傷はねぇ、外を走り回っていた猫ちゃんたちにはない病だったんだよ” 先生は説明した いわゆる猫のテリトリーの習性をつかさどる機…

アンパンマンさま

「アンパンマンさま」 アンパンマンさま お元気ですか毎日 森のパトロールお疲れさまです 私は あなたにもらった あんこのホッペで回復しました いくらヒーローでも 夜中まで寝ないとまた 痩せてしまいますよ 明日はどこの夕焼けの下を飛んでいるのでしょう …

宙(そら)からの手紙

今日で、愛猫(宙)が旅立って、8ヶ月。 この、状況下気分が上下する。 夕べも、猫画像を見てメソメソしていた。 「そら~、会いたいよー」 今のスマホには、あまりそらの画像は残っていない。そうしたら、旧ブログにあった。 ジジ&そらの記事、20以上。 群れな…

空の湖

「空の湖」 世の中の不穏を 昨夜の風雨が 洗い流したような 空 見上げると そこに 雲がキレイに楕円に切れて 青空がのぞいている それは 空の湖のようだった いくつも いくつも よーく見ると 空の湖の端から はしごがするすると 降りてくるのではないか 天使…

晴れわたる空の下(もと)

「晴れわたる空の下」 晴れ渡る空 鳥のさえずり 猫の鳴き声 静かな春の一日 休日なのに 静かすぎる * 手をひんぱんに洗い 手作りマスクを付け うがいし 人との距離を取っている 家族でも同等 昨日、買い出しに行った 病院で薬を処方してもらった 罹患してい…

2020年4月2日、晴れ

今日は、晴れている。風は強いが。 関東にありがちな春の日。 2月、まだ対岸の火事だった、コロナウイルス。横浜に停泊していた豪華客船で起こっていた惨事。TBSの安住さんのラジオに、乗船客の女性から毎週メールがあった。生々しい現実。 3月になると、…

黒猫

「黒猫」 酷暑の夏に兄猫は逝った タキシードの兄と 妹の黒 たとえ双子の兄妹でも その性(さが)ゆえに狭いマンションで 縄張り争いを繰り返した16年 いや、仲良く喧嘩していた 彼女も、いいおばぁちゃんだ 兄猫がいなくなった後 かわいい声で鳴かなくなった …

こんな夜更けに、バナナかよ!愛しき実話

2020年の日本アカデミー賞の助演女優賞に、高畑充希さんがノミネートされました。 本作では、ボランテァ(ボラ)役でした。 * 2018年末公開の、「こんな夜更けにバナナかよ」大泉洋主演をみた。大泉さんは、大好きな俳優のひとりだが、ひょうきんで元気なイメ…

透明になってゆく

「透明になってゆく」 染めるのをやめた髪は 白から透明になってゆく 化粧をやめた肌も 透明になってゆく そして いつかあの人が言ったように 心も透明になった 何もない 人の言葉がただ 通りすぎてゆく 私は ふわふわとたゆとい 宇宙に溶け込んでゆく そし…

浄化

「浄化」 あたたかい涙は 固くなった心を すうっと 洗い清めてくれる洗いたかったけど 無理には出せない 出来てきてくれない一冊の本の世界の中で あとから、あとから 涙が流れた ぬぐっても、あふれてくる本を読んで泣いたのは どのくらい前だろう… 2015.6.6

生きていますよ

「生きていますよ」 ここへ来てから、よく眠れる 今までの いつも宙に浮いているような 気持ちの悪さはなくなり 自分が、生きている 一個の人間である、現実感が戻ってきた ナゼ? やはり、 無意識で操られていたのだろうか? このように、自問しない誰かに。…

天国帰り?むぎ(猫)

TBSラジオの「アフター6ジャンクション」に、むぎ(猫)ちゃんが、出演していた。 猫だ、猫なのだ設定!?? とても優しい、歌だった。歌詞も。 MCのライムスター宇多丸さんが、普通にミュージシャンとして紹介していて、(猫)に、すぐに気づかなかった。ラジオ放…

冬の日差しは

「冬の日差しは」 気温はぐんぐんと下がり 昼間でも10度にとどかない 北風で乾燥して さらに寒く感じる 明日は、雪がちらつく予報 猫のように布団に丸まり 疲れた体を温める 天窓から冬の柔らかな日差しで かろうじて、灯りはいらない そんな冬の午後 ひとり…

抱きしめる

「抱きしめる」 抱きしめる、 君を 心で抱きしめる 自分は汚れている と、いう思考に囚われている 君 本当の君は、 誰よりも優しく 気くばりのできる人なのに もう、過去の後悔は お互い手放そうよ 責めるのは やめようよ きれいな、きれいな 君の心を 力い…

宙、ありがとう。またね♪

↑↑そらちゃん、3年前くらい 8月22日(木)13時頃 虹の橋を渡る*16才4ヶ月 (動物病院、治療中) **** 愛猫、宙(そら)、8/5(月)急変の為、朝一番で E動物病院へ。猛暑、タクシーを使う。 次女も同伴。 血液検査の結果は、良好であった。 白血球の数値が高か…

再生

「再生」 古傷が痛む この数ヵ月は かつての人生の中でも 激動の時期であった 私は 小さなシェルターの中で 生きてきた時間をさかのぼり ひとつひとつの心身の痛みを感じ 再生を繰り返した 人の細胞は 数ヵ月で生まれ変わる 母の胎内の中で作り上げられた 生…

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