昨年の、秋期(10月)のドラマ「地味にすごい!」の原作
「校閲ガール」(宮木あや子)を読んだ。
面白かった!
ドラマ原作のものは、キャラクターが特に立っていて、まわりの
登場人物もひと癖、ふた癖あるものが多いが、ドラマ脚本と比べて
どう変えているのか、又、主人公・校閲部の河野悦子と、通称(タコ!)こと
文芸編集部の貝塚とのからみが本当は、どう描かれているのか気になって
読んでみた。
★主な登場人物
河野悦子(おしゃかわことコーエツ)
米岡(グレーゾーンの同僚)
貝塚(タコ!・文芸編集者)
森尾(Lassy編集者・同期)
藤岩(鉄パン・文芸編集者・同期)
今井(短大卒・受付嬢)
エリンギ(校閲部部長)
是永是之・幸人(アフロ髪モデル・作家)
本郷大作(愛妻家のエロミス作家)
↑この登場人物の記載だけでも、読みたくなる内容だ。
あこがれのファッション誌の編集者を夢見て景凡社に入社した
河野悦子だったが、配属されたのは、まさかの校閲部だった。
それも、名前がそれっぽい?という理由から…
原作では、ファッション誌への移動を夢見て真面目?に校閲をこなす
入社2年目の悦子が描かれている。
ドラマ版では、設定が中途採用になっていたので、脚本の内容と悦子の
振る舞いに少し違和感があったようだ。
ドラマでは、主人公悦子と、是永是之ことモデルの幸人(ゆきと)を中心に
描かれているが、原作を読んだ限りでは、そうでもない。
第1話~第5話まで短編として、悦子の校閲の仕事にからめて色んな
ドタバタ劇が描かれている。
「校閲ガール」シリーズで、「校閲ガール ア・ラ・モード」「校閲ガール
トルネード」と続編2冊があるので、まだ進展のほどはわからない。
筆者・宮木あや子(みやぎ)は、2006年でデビュー作「花宵道中」で
「女による女のためのR-18文学賞」の大賞と読者賞をダブル受賞している
つわもの作家だ。
続編も読む!
「校閲ガール」
http://booklog.jp/item/1/4040663632