詩集「群れない猫」近日発行!
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群れない猫

土屋容子の暮らしと詞花

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猫の詩、いくつか

「夏も冬も」


リアルな毛皮は
なんてキモチいいんだろう

中はあったかのはずなのに
シーツの上で脚にふれる
ヒヤッ 
としたなめらかさ

気まぐれに
アタシのそばに寄ってくる
キミをムリヤリ
ぎゅっとしたくなる

ねぇ キミ
冬になったら
たっぷり
体温をお貸しください

いい夢みようね
夏でも冬でも…




「猫になる」


立春が過ぎて
少しは強くなった
陽だまりの中で
仲良く丸くなる
二匹の猫

さっきまでケンカしていたのに
ポリポリと猫カリで
おなかいっぱい

おやつのカツオブシももらったし
おヒゲの手入れもしたし
あとの仕事は
ひたすら眠るだけ…

わたしも入れてよ
ちょっと疲れちゃった

ゆっくり キミたちと眠ったら
また 元気になれるよね




「この手」


このひょうきんな 手!
みごとな白黒の手袋だ

このいつもおどいろいた様な 目!
焦点をあわせずに くるくると回る

そしてこの大きな頭
少しくらいゴツンとしても
ぐーぐーと寝息をたてている

そんなキミの存在が
ボクを癒す
なにもできないときの
ふがいなさから
すこしずつ
浮き上がることができる


宙くん




「20×30の幸福」


この狭い都営住宅の部屋にも
20×30の空間は無数にある

その空間をキミたちは
自由自在に遊びまわる

カーテンのかげ
天井までとどくタンスの上
押し入れのすき間
整理ダンスぶ囲まれたクッション
置き去りにされた引っ越し荷物の上
使わなくなった車椅子の後ろ
冷蔵庫の上
収納棚の中
たたんでない宅配便の段ホールの中

いつもはママの居る範囲に
気配を残しているのに

あれっ?
ふっと 気配が消える瞬間
存在を確認したくなる

20×30センチの空間
そこにまるまって
自分の世界をつくれる
キミたちがいとしい

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