詩集「群れない猫」近日発行!

群れない猫

土屋容子の暮らしと詞花

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Y への手紙

「Yへの手紙」

 

こんにちは、お元気ですか

もう、貴女への賀状も出さなくなり

数年がたちました

今年も貴女からは来ましたが

貴女のアドレスや電話番号は

機種変更の時に削除しました

 

私は、今これまでの生き方を

振り返り、怒りの感情と向き合ってます

怒りや恨み嫉み、

その様な、負の感情に

若い時から蓋をしてきた付けです

 

私は、今でも私の失恋前後に同時進行で

同じ相手の誘いに応じて

デートを重ね

ついにはその相手のガールフレンドと

なった事が許せません

 

もう、時効のような過去

いや、そんな事など記憶にない事でしょう

 

何故なら、貴女もそいつにふられ

その後、私と会ったとき

「だって、むこうから誘ってきたんだよ」

と、謝りの言葉さえ口にしなかったのですから...

私は、怒りの気持ちを隠し

「お互い、あんな奴にふられて良かったね」

と、愛想笑いしてましたが、

私が貴女の立場なら

友人のボーイフレンドの誘いなど

お断りです

もしや、

私より優位に立ちたかっただけですか?

 

それからの貴女は、私に対して

敬語を使うようになりました

 

結婚、出産、子育て、

子供たちの自立

節目節目で、Kも交えてよく会いました

でも、貴女たちが、家を持ち

私が、鬱病になった頃から

かみ合わなくなってきました

 

転勤族で社宅住まいの私は

きっと、お気楽に見えたでしょう

 

でも、私は、難病の息子の介護、

高齢出産の次女と、長女の子育てで

毎日が必死。

そんな嫁に全く無頓着な夫の為に

縛りつけられている事も気づかず

ひとりで抱えて、精神の破壊が進んでいたのです

 

何故か、貴女たち会った後、

大風邪で、寝込みました

貴女たちの順調な幸せに

当てられたのでしょうね

 

さて、私は、数年前

詩集を自費出版し、

そのお知らせのハガキを送りました

なのに賀状でさえ、全くの反応なし

結婚式にも呼び、呼ばれ親友とさえ

思っていましたが、

冷めました。

売りつけるつもりなどありません

贈呈しても良かったのです

関心くらい示して欲しかった...

 

その後、電話で話した時

貴女の家族の話しに話題がうつった時、

「その事は、話したくありません」

また、敬語で返されました

私の心は完全にシャッターが降りました

もっと、オブラートに包むような

言い方もあったのではないですか?

 

これは、出さない手紙です

本音です

貴女にも、言い分はあるでしょう

 

人は、変わる、変わってゆく

本質は変わらない

 

私の本質は、リーダーではなかった

沈黙が嫌で、

色んな、クラスの役員に手を上げていた、

だけだったのです

 

それがわかって、

健康を取り戻しています

 

只、人の不幸の上に

自分の幸せを築く生活はしていません

 

もう、賀状は卒業しましたが、

来年も、送ってくるのでしょうか?

「今年は、会いたいですね」

それが社交辞令でなければ、

貴女から電話でもメールでも

してくると思っているのですが、

 

まぁ、私にさく時間などないほど

お忙しいのでしょうね

 

知人のYへ

 

 

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