「再生」
古傷が痛む
この数ヵ月は
かつての人生の中でも
激動の時期であった
私は
小さなシェルターの中で
生きてきた時間をさかのぼり
ひとつひとつの心身の痛みを感じ
再生を繰り返した
人の細胞は
数ヵ月で生まれ変わる
母の胎内の中で作り上げられた
生命体は
下界に出た瞬間から
再生と破壊を繰り返し
死へと向かう
*
8月22日
愛猫が16才で逝った
生きるもの
決して穏やかとはいえない
死へと向かう過程を
まざまざと、見せてくれた
その瞬間が
目に焼きつき
リフレインされる
彼らは、純粋に自然の摂理に
正直だ
*
常に死と向き合う彼
今、しかない男
人生の冬にむかい
再生を繰り返す私
皆、生かされている
いつか命が尽きる迄
各々の課題をかかえて、。
憎まれてもいい
傷ついてもいい
生きた証の爪跡を一筋でも
残したい
私は、
生きている
生ききってやる
主導権をにぎり流れるように
19.9.29