詩集「群れない猫」近日発行!

群れない猫

土屋容子の暮らしと詞花

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真冬の夜10時に。(記録として)

1月末の夜10時過ぎ。
海外ドラマをみながらくつろいでいた。

突然、家電が鳴る。
夫からかと、出る。
救急隊からだった。帰宅途中、夫が事故に合った模様。
場所はかなり近く、徒歩10分もかからずに行ける。
ちゃんと聞いたはずの、内容を頭の中で繰り返すも、
身体は何をしてよいのか、おろおろとパニック状態。

部屋着の上だけを着替えて、お金と携帯をとりあえず持ち
現場に向かう。
息が切れる。防寒にしたマスクが息苦しい。
小走りするも、足がもつれて転びそうだ。
転んではいけない。
血がたくさん飛び散った映像が浮かぶのを、振り切る。

警察官の方が、長いライトを振り、T字路の入口に見えた。
「土屋の家内です」と、普段口にすることもない言葉を発する。
夫が担架にくくられている、車内に通された。

出血は少なく、応急処置をされている夫を見て、
だんだんと、呼吸が整っていくのが分かった。
心配している、留守宅の娘にLINEで連絡をとる。

救急隊の方が、夫に様子を聞きながら血圧をとったりしているのを
見ながら、今の状況を把握していった。
「ご主人の衣類は、ここです」
透明のゴミ袋に丸められた、コートと背広が入っているものを指差す。
「壊れたメガネは、これです」と、さらに小さなビニール袋を渡された。
足元には、細長い主人の靴があった。

入院は、とりあえずないようだが、救急で処置してくれる病院が見つからなかった。
20分から30分、救急車で待機していただろうか。
市内の病院はだめで、4つ先の駅の病院へ向かった。
救急車は、サイレンを鳴らし走る。

病院へ着き。脳内のCTをとる。その後、傷口の処置。
右目のまぶたの上を3針縫う。
「ご家族の方どうぞ」と、処置室に入ると。
目をつぶったままの主人の右目の上には、大き目のホチキス(に見える)の
針が3つあり。右の唇の上は、少し傷ついていた。
針の上に絆創膏を貼られ、私は持っていた予備のマスクを渡した。

タクシーにて、翌・01時過ぎ頃帰宅。
安心したのか、夫はすぐ寝てしまった。
気がせいて力んでいたのか、体が痛かった。


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新年会の帰りだった。
多少ならず、飲んでいた。駅から自宅へ歩いていた。
突然腰に車がぶつかり、顔を打ち、
気が付くと、道に倒れていた。
と、夫は言っていた。

夫は、1週間後抜糸し、普通に通勤し出張にも出ている。
私は、事故のあった場所を夜間、歩くのが怖くなった。
あの夜みていたドラマを、オンタイムで観ることもまだ
できない。

軽く済んでよかった。軽傷だったから言えるが、被害者であったのも
幸いだったと思える。加害者の方が気になる。



★この記事は、正確な事実とは限りません。主観的、記録です。

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