詩集「群れない猫」近日発行!

群れない猫

土屋容子の暮らしと詞花

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負けるな!ヤサグレハク

猫好きのわたしは、「猫ジャーナル」を日々チェックしている。
猫記事や動画が、日々更新されるサイトだ。

1月に入って、その「猫ジャーナル」にリンクされている猫動画を
YouTubeで観たホームに戻ると、おススメ動画のところに、
「ヤサグレハク…・」とあった。
ん?ヤサグレ??

そこには、ぶちゃくれた白猫の顔があった。
早速、飛んでみる。

www.youtube.com


薄汚れた、ハクちゃんが手慣れたP主さんの手で
みるみるかわいこニャンに変身してゆく。
赤いバンダナ首輪のハクちゃん、誇らしげであった!
(このバンダナは、ニャルソック隊員のしるしです♪)

このyoutubeサイト、かなり人気らしく、最近CM動画がはいった。

P主さんは、地域猫活動をされていて、河原の「すねこすり城」の猫たち
の様子や、ハクちゃんより前からP主宅のニャルソック警備隊として通う
キジトラ猫ファミリーの様子が順次アップされている。

このハクちゃん、元飼い猫の15歳爺で、腎臓サポートカリカリがお好き。
風邪をひき、病院に連れて行かれるときは、
「なぉ~~ん!」と、ぶしゃくれ顔そのままの浪花節声で鳴く。

ヤサグレハク!目が離せません!

※※
P主さん、この記事に目をとめてくださったら、どうかコメントくださ~~い。

夜明け前を少し過ぎた頃

夜明け前がいちばん闇が深いという

だんだんと闇が濃い紫になり薄い紫
濃いオレンジから太陽が昇ってゆく
冬の明け方はとりわけ美しい

その夜明け前も
寒い冬の朝に起きてみなければ
見ることができない

人生の冬の夜明け前はとても長く感じる
もう明けないのかもしれないと思ったこともある
自然と同じ。
明けない夜はなかった

今、一番きれいな夜明け前の少し過ぎた頃を
感じる

もうすぐ朝が来る
そして、冬の後には
春が、。


15.1.19

事件から派生する文学

昨年夏、芸人さんが推薦する書籍をあつかう番組を観て、桐野夏生の「グロテスク」を
読んだ。桐野夏生の「OUT」には、十数年前、ドラマと共に原作にもはまった。
久々の桐野夏生作品。オンナ芸人・光浦さんが言っていたとおり面白くぐんぐん読めた。

この「グロテスク」実際にあった事件をあつかった作品と知り、あまり読むことのない、
ノンフィクションの「東電OL殺人事件」も続けて読んでみた。
裁判にともなう事件の事実が延々と何回も繰り返されて記載されていた。
作者・佐野眞一氏は、被告の無実を信じて被告の生まれ育ったネパールまで飛び、
詳細の取材を元に書かれてあった。
この事件が発生したのは、1997年で、妊娠中だった私は、この手の事件は
見ないようにしていたので、全くの無知であった。
400ページ近い量のノンフィクションを一応読んだ。

夏の間、「グロテスク」から始まり、ずっとこの不可解で興味をそそられる事件関連の
本を読んでいたことになる。しかし、次第にウツに傾いていた私は、悪夢を見るように
なった。かなりホラー映画を観ているが、悪夢などみることはなかった。
そして、続編の「東電OL症候群」は読むのをやめた。

***

しかし、だ。
秋に興味をもって、読んだ「1Q84-1」にもこの殺人事件をあつかったような
表現があった。主人公・青豆の女友だちに関する描写だ。
そして、ドラマ「FUJIKO」から派生して、再度、真梨幸子の「殺人鬼フジコ」の
続編を読み、「女ともだち」という作品も続けて読んでみたら…

…登場人物・吉崎満紀子の描写。あれっ?と思い最終頁をめくってみたら…
参考文献に佐野眞一の「東電OL殺人事件」とあった。

検索すると、他にもいくつかある。

真梨幸子の「女ともだち」でも、その猟奇的な事件から被害者の吉崎の
生前の暮らしぶりが法廷やマスコミ・雑誌で暴かれていくのだが、
こちらは、小説でありフィクションだが、罪など問われない一般人にでも
あてはまりそうな設定で怖くなる。

私は、ホラー映画や怖い話、不思議な話は大好きで、よく読んだり観たりする。
でも、本心は怖がりなのだと思う。いわゆる怖いもの見たさだ。
だが、圧倒的な事実の前では、固まってしまう。

ある子役からの女優さんが、目の前で殺人事件に遭遇したためにPTSDになり、
女優業をやめたという。「本物を目撃してまったらもう演ずることはできない」
とあった。

私には、このような圧倒的な事実を文字や作品にする勇気も力も、未だない。

ニキ・ド・サンファル展★国立新美術館

先週末、えいっと。
国立新美術館のニキ展に行った。


ニキ・ド・サンファル(ホームページより抜粋)
ニキ・ド・サンファル(本名カトリーヌ・マリー=アニエス・ファル・ド・サンファル、1930-2002)は、戦後を代表する美術家のひとりです。フランスに生を受けたニキは、少女時代を過ごしたアメリカや母国フランスの抽象絵画に影響を受けるなど独自のスタイルを作り上げていきました。そして、1961年に発表した「射撃絵画」で一躍その名が知られることになります。絵具を入れた缶や袋を石膏によって画面に付着した絵画に向けて銃を放つことで完成する「射撃絵画」は、絵画と彫刻の両方の要素を兼ね備え、また制作行為そのものがパフォーマンス・アートの先駆例として美術史上高く評価されています。その後ニキは女性の表象への関心を強め、「ナナ」シリーズでは鮮やかな色彩と伸びやかな形態を用いて解放的な女性像を示し、今日まで多くの人々に愛されています。このほかにもニキは舞台や映画の制作を手がけ、また、「タロット・ガーデン」と称する彫刻庭園に代表されるように建築
デザインにも積極的に取り組み、美術家として様々な活動を展開しました。そして1980年代からは、栃木県那須高原に建てられたニキ美術館創立者の故Yoko増田静江氏と交流を持ち、日本とも特別な関係を築いていきました。
 2014年秋にパリのグラン・パレで開かれた大規模な回顧展は、2015年春にスペインのビルバオグッゲンハイム美術館に巡回し、再評価の機運が高まっています。ニキの生誕85年目に開催される本展では、初期から晩年の創作活動を辿りながら、日本との関わりにも光を当て、その豊かな芸術世界をご紹介します。

**********

数年前、偶然ニキのナナ像を目にして、那須高原にニキ美術館があると知り、行こうと
旅の準備を始めたが、あいにく閉館した後だった。
そして、今年、ニキ展が開かれているのを知った。もう、1か月ちょっと。閉展まじかになると
混むと思いあせって出かけた。

すばらしかった!!
まず、入館すると、射撃画をしているニキの動画にどきもを抜かれる。
何回も、ぼっおっと観ていた。
りょうさん(女優)の音声ガイドを聴きながら、ゆっくりと会場を進んだ。

そして中ほど、ついに待望のナナたちに遭遇!
ふくよかで大きくてカラフルなナナたちのに癒され圧倒される。
そして、元気をもらう。
ナナたちの次に気に入ったのは、「カバのランプ(黒)」だ。
お腹のぷくっとしたひょうきんな姿がとても印象的だった。
とても、大きな作品「ビッグヘッド」や「ブッダ」など圧倒されっぱなしだ!

帰り際、ナナの複写画があったので小さいものを思い切って購入。
「タロット・ガーデン」には、一度は行ってみたいと強く思った。
又、Yoko増田静江とニキとのことが書かれている本も近いうちに
読んでみたい。

www.niki2015.jp

初、村上春樹

10月は、体調が思わしくなく。家にこもってずっと読書していた。

ノーベル文学賞の報道があり、今年も村上春樹氏の名前があがってきていた。
数年前のベストセラー作「1Q84」を検索してみたら、面白そうだったので、
図書館で借りて読んでいた。
BOOK1~BOOK3まで、各500~600ページの超長編小説だ。
やはり、BOOK3の600ページ越えの単行本は重くて、
仰向けに寝て読書する私には、腕が痛くなるというはめに陥った。

世間の話題作には、あまり興味を引かれない天邪鬼なのだが。
さすが、毎年・ノーベル賞の発表の時期にはハルキストたちが集まるという
ファンの多い作家さん・・・・すごい。読み始めたら止まらなくなった。
1週間もかからず、BOOK1は読んでしまった。

BOOK1-BOOK2では、主人公の「青豆」と「天吾」の物語が交互に語られる。
BOOK3では、これに「牛河」という福助頭の男が加わる。

主人公だけでなく、登場人物の容ぼうが細かく描写されているので頭の中での
映像がより鮮明になる。

特に、女性主人公の「青豆雅美」には魅せられてしまった。
渋滞する首都高の非常階段を降りていく場面が特に好きだ。
有能なスポーツインストラクターで護身の為、男の一番弱い部分を蹴り上げる
ことにもたけている!
強い女性はすばらしい!

いや、面白かった。だが、疲れてしまった。
物語の世界に入り込みすぎて、夢に出てきたり、白日夢のような状態にも
なってしまったから。

これからも、読んでいきたい作家のひとりになったが、
超長編が多いのであまり続けては読めない。

福助頭の「牛河」は、他の作品にも出ているらしいので、次はその作品も
読んでみたい。

いやぁ。読書っていい!

魂の詩人・岩崎航

先ほど。NHKEテレの番組「ハートネットTV」
▽生き抜くという旗印 詩人・岩崎航の日々
を観た。

以前より、進行性筋ジストロフィーと闘う詩人として、
ブログや、新聞記事を読んでいた。
仙台在住の岩崎航氏(39)とその兄・健一さんは、進行性筋ジストロフィー
我、息子もこの岩崎兄弟と同じ病を持っているので、親近感もある。

番組の中で、「自身に呼びかけてきた言葉、
生き続けていく、そのままの姿を文章にしてきた」と言っていた。

看病する氏の両親や、病院いる兄・健一さん(46)の姿が
映されていた。とても、明るく爽やかなご家族だ。
その姿の裏には、今までのいや、毎日の病との闘いがあることも
私自身、身を持ってわかるので、涙が浮かんでしまう。

一昨年、「点滴ポール~生き抜くという旗印」を出版しているが、
読者の声から、今、エッセイ本を執筆中だとう。楽しみだ。

私も詩を書くモノのはしくれとして、身を正す思いだ。



skynote21.jugem.jp

OPEN MIKE  Sherpa@SMILE

昨日9/6(Sun)渋谷の東急ハンズ近くの「喫茶SMILE」にて
佐藤銀猫さん主宰のSherpaに参加した。

銀猫さんのSherpaは、かなり久しぶり。
今回はスタッフで受付兼タイムキーパーということで
いつもの参加以上にちょっと緊張して臨んだ。
私もここ数年、朗読イベントには参加しても、観客のみで
エントリーはしないでいたので、それも緊張…

でも、Openしてみると意外と落ち着いてすんなりと
作業ができた。知ってるメンバーが多数いたせいかもしれない。
皆さま、お久しぶりでした。

**************************

14時。銀猫さんの第一声挨拶で、オープンマイクの第一部スタート。
今回のゲストは、奥主榮さんとルイさん(ギター)

前半最後のしっとりとした奥主氏の朗読と、ルイさんの演奏と銀猫さんの
朗読のセッションで、しめくくられた。

朗読あり、お笑いあり、色っぽいパフォーマーあり、演奏…
飽きることなく、約2時間のイベントは進められた。

奥主榮氏は、以前朗読に通っていたベンズカフェ(2011閉店)での
オープンマイクから知り合いになった大先輩詩人だ。
今回参加されていた白糸雅樹氏とはご夫婦なのだが、お二人の
朗読を聴いて、「本物だな。」とつくづく思った。
(私の心情であり。詩壇でも認められているお二人です)

常に坦々と詩を書き詩集を紡ぎ、朗読をする。
その所作が、静かでありながら、会場内に奥主榮氏・白糸雅樹氏の
世界で包んでしまうのだ。

そして、主宰の佐藤銀猫氏の朗読。
たぶん、今回のイベントの為に書き下ろされた作品だと
思われる3作の朗読はとても素敵のものばかりだったが。
特に、戦後70年を意識して書かれたた「罰則」という
詩の朗読が素晴らしかった。

私は、今年3月で詩作12年。今年は、詩誌への投稿を目標にやってきたが。
何だかそんなことは、とてもちっぽけなことに思えた。
それと、ネットでの詩の世界にも少し違和感を覚えてきたことも、。

量産ではなく、納得できる作を書こう。

そう、強く思った一日だった。

第三のおんな

わたしの読書はかなり片寄っている。
ほとんどは、今のお気に入りの作家の本を読み漁っている。
そしてそれは、たいがいが女性作家。

学生時代、特に高校の現代国語の先生には恵まれて、
授業であつかった作家の推薦図書を色々教えてくれたので、
それらは結構読んだ。
漱石や太宰など。

20代の前半も、文庫中心に読んでいた。芥川賞をとった作品も。

22、3歳の頃。田辺聖子に出会った。
「言い寄る」が初めに読んだ作品。それからずっと田辺作品ばかりを
読んだ。

そして、30代半ば。江國香織
きらきらひかる」が最初。何度も読み返している。
詩的な江國氏の作品はどれも好き。

50代。まだ、江國香織を読んでいた。読みたいものがないと気に入った
作品を繰り返す。昨年夏は、長編「抱擁、ライスには塩を」の世界にはまって
いた。

西加奈子が、直木賞を受賞。
図書館で予約するも、予約待ちが、200越えで断念。
他の作も皆、予約数も同様に多いので。
書店にて、短編「しずく」を購入。

当たりだった。猫を題材にした表題作「しずく」もよかったが、
どれもはまってしまった・・・ど、ストライクだ。

今「きいろいゾウ」を読んでいる。
ふわふわしたメルヘンと、現実が交錯している。
読んでいて、創作意欲が湧く。

と、いうことで。
第三のおんな…西加奈子!!

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