詩集「群れない猫」近日発行!

群れない猫

土屋容子の暮らしと詞花

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HAPPY BIRTHDAY

「HAPPY BIRTHDAY 」

 

“HAPPY BIRTHDAY “

今年もカードが届いた

好みの素材、色、字体

何度見ても 笑みがこぼれる

 

昨年のカードは、

丸いコースターだった

 

その時、

わたしは、出産以外

人生二回目の入院をしていた

個室だが、

もちろん鍵はかけられない

治すための入院

 

なのに、その状況に慣れるまで

体調は悪化した

食べられない

悪夢で震え 胸が苦しく

ナースコールを押した

「大丈夫ですか、もう少し

付き添いましょうか?」

小柄らな看護師さんは言った

 

生きた人の姿を見たら

落ち着いた

幻影のような夢だった

・・・わたしは、ナイフと銃を突きつけられていたのだ・・・

 

 

そんな中、見舞った娘が

丸いカードを持ってきてくれたのだ

 

数年前、購入した

小さな淡いブルーの鳥のブローチ

量産しない、

同じものでも、ちょっと違う陶器

大切に、たいせつに...

日々使う、衣服につける

 

わたしらしくなれる、物のひとつ

 

素敵な一年になりますように、

そんな気持ちがつたわってくる

 

「来なくて結構です」

そう、伝言しておいた

一ヶ月近い入院中

言葉のとうり

彼は、

見舞いに来ることはなかった

予定していた長期旅行の変更も

しなかった

 

誕生日の意味も、

入院の意味も、

わからない

 

彼にとって大切なものを、

.....

わからないのだろう

彼も

 

 

HAPPY BIRTHDAY !

大切な自分のために

言の葉にする

 

 

西から...

「西から...」

 

西からの気持ちのいい風が

吹いている

なのに、ドアを薄く開けても

部屋に、風は流れない

 

西へ西へと、

生まれた地から流れてきた

人より少し、

引っ越しの回数は多いかもしれない

 

西から低気圧がきて

雨になる

6月7日、関東は梅雨入りした

梅雨に生まれた わたし。

 

西に流れる度に、

生活は、良くなったと、

思っている

 

さて、この度は...

 

西から、気持ちのよい風が吹いている

わたしの部屋には、

入ってこない

 

 

ある婦人との会話

先日、よく行くショッピングセンターのベンチで、見知らぬ老婦人と、話しをした。

 

「今日は、暑いですね。五月なのに、真夏日なんて...」

婦人「あら、あなた、とっても素敵よ、その髪...」

私は、嬉しくなり、買い物の疲れも忘れ会話を続けた。(まだ、グレイヘアは、8割くらいの伸びだ)

ご婦人は、とてもきれいなグレイヘアで、背筋が伸びていた。聞くと、私の母よりひとつ下の昭和10年生まれだった。ご婦人は、四国地方の出身で学生時代に声楽を、学んでいた。ご婦人の夫は、ジャズの評論家だと言う。

 

婦人「私は、夫を世に出す為に尽くしたの。声楽を諦めてしまった事は、人生の不覚だったわ。」

夫の事を、話しながら(その世界ではかなり著名な方らしい)、何度も、ため息混じりに繰り返していた。

私も、文学の隅っこのほうで、詩を書いていると、話した。「まあ!」と、話しは、盛り上った。そこに、娘さんから、携帯に電話があり(ご婦人の)お開きになった。

 

楽しかったわ、ありがとう、。と、お互いの氏名を名乗り合って、別れた。

 

不思議だった。

やっぱり、人は、人生の終盤には、やらなかった事を後悔するんだ、と強く感じた。

 

***

検索したら、ウィキペディアにも載る、大変有名な評論家の奥さまだった。

 

 

 

針を運ぶ

「針を運ぶ」

 

ちくちくと無心に

針を運ぶ

 

頭の中のごちゃごちゃ

胸のざわざわ

少しだけ

おさまったように感じる

 

人は 

誰びとも

生老病死をまぬかれることは 

無い。

 

ひとりで暮らし始める

そう決めた時に、

なぜ、何故に.....

 

世にいう不幸が追い重なる

宿命か

業か

 

弱かった女は

とうにキャパを越えているはずなのに

倒れることはなかった

 

ちくちくと無心に

針を運ぶ

 

形ある物を作れる

と、いう自信が

無心になれる 強さにつながる

 

 

 

 

グレイヘア・6ヶ月

白髪染めをやめ、約6ヶ月
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先週、カットに行った。約6ヶ月。

自分の眼になじんだ、グレイヘア途中。

最近は、きちんとしていれば、外出時の食事先で、帽子を脱ぐのも気にならなくなってきた。

次回の、予約は4月中旬。残った色の退色も期待して、パーマ&カットにする予定。

担当、美容師さんの話しによると、自分で週1ペースで染めていたヘアカラートリートメントの色が前から見て目立つ部分の髪に、濃く残っているそうだ。

昨年の流行語大賞にノミネートされた事もあり、「グレイヘア」メディアでも今、注目されていて、NHK (金曜午後なま)の「教えて!極めびと」や、Eテレ「人生、レシピ」など、次々と特集番組が続いている。

先日の、「あしたも晴れ! 人生レシピ」には、60才迄にグレイヘア3年計画を実行している、女優の手塚理美さんが出演されていた。1年前の真っ黒の白髪染めから、今は、明るい茶色にピンク系のグレイヘアが可愛らしい印象だった。染め色を変えながら、自分のグレイヘアに移行していくやり方らしい。

 

一般のグレイヘア6ヶ月の方も、カットモデルで出演。青山にある美容師さんに「毛束感」の出るカットで、グレイヘアと染め色の残る部分を、違和感なくだらしない感のない仕上がりにしてもらっていた。

私も一応、地元の美容師さんにオーダーしてみたが、かなわなかった。

(自分で毛束感、出すしかない)

 

ダブのCMにも、出演している、グレイヘアリストでライターの朝倉真弓さんが、

「白髪育ては、自分育て」と、言っていた。

朝倉さん、どんどん綺麗になっていらっしゃいます。

私も、還暦を目指して始めた、グレイヘア伸ばし、髪は艶やかになった。

ここ数年、自分らしさを見失っていたが、これを機に、取り戻したいと思っている。

 

私は私。

私自身が輝くように。

 

☆☆☆

2月20日に書いた記事です。

更新遅れてます。

 

 

 

グレイヘア進行中

8月の初旬に、5ヶ月ぶりのヘアマニキュアをし(美容室)、以後2回、自分でトリートメントカラーをしてから、白髪染めを止めた。

10月初めに、パーマカットをしたので、その時マニキュアのオレンジ色が随分と落ちた、と美容師さんが言っていた。

1ヶ月に1センチとして、約4ヶ月。割りと、伸びるのが早いので、一番目立つ頭頂部が5センチほど、白黒のグレイヘアになっている。この年末年始は、白髪との勝負どころ。

だが、元々帽子好きの寒がりで、真冬は籠りがちなので、あまり危機感はない。

思えば、ここ数年、街で見かけるグレイヘアの素敵な先輩女性の方に目が行くようになり、せっかく美容室で染めても、1週間できっちり1ミリ伸びてくる白髪にいら立ち、週1回の自前のカラートリートメントさえ、億劫に感じてきていた。

 

来年、還暦。その前に白髪染めを卒業しよう。ありのままのグレイヘアになり、自分の老いを受け入れようと思った。

一番の刺激となったのは、都合よく新聞広告に載ってたこの本。

グレイヘアという選択

グレイヘアという選択

 

 

図書館で借りようと思ったが、かなりの予約が入っていたので、購入した。

女優さんだけでなく、普通の主婦の記事もかなりあって、グレイヘア完成までの参考になった。

40代でも、グレイヘアを選択している人が沢山出てきている。また、「グレイヘア」は今年の流行語大賞にもノミネートされた。

 

でも、グレイヘアを選択するには、注意点があるらしい。老けてみられない為の注意だ。

★背筋を伸ばす。

★髪、お肌の手入れも怠らない

★首もとに、キレイなスカーフや、

大振りのアクセサリーで華やかに

 

だいたいこんなところだ。

髪が、白っぽく明るくなるのだから、地味なファッションだと、沈んでしまうということだろう。実際、白髪は確実に老けを増長する。

元々、スカーフは大好き。イヤリングは、耳元の白髪隠しの為に、ここ数十年着けることがなかったが、また、楽しみが増えるだろう。

 

 一時期、アンチエイジングや美魔女などの言葉が流行ったが。生き方のひとつとして、白髪をそのまま伸ばしてゆく、グレイヘアを選択する自由な女性たちが増えていく時代になれば、もっと女性観も変わっていくだろう。

 

 

向き合う

生きてゆく、

生きてきたことへの違和感。

 

それと向き合い、考え、思索し、

たくさん学んで、

行動を起こし、確かめ、

よりよい生きやすさを目指していく

 

その対極に、

我は一番、悪いのは世間や他人と

向き合いを避け、逃げ続ける

 

どれも同じ一生なら、

たとえ勝てなくても、負けないで

向かい続ける、生き方を

選びたい

 

....しあわせになる方法と、信じて。

 

18.6.30

 

ダメージ

脳の機能が弱まると

外界のあらゆるところの

普通のモノに嫌な刺激を感じる

 

太陽光、

これからの強い紫外線は最悪

色、

雑多の大型商業施設の色の反乱

音、

テレビから流れる情報が詰め込まれた、

押し付けの騒音

文字、

好きな作家のエッセイさえ読めない

猫の写真集や淡い絵画しか受け付けない

人、人、人、.....

食堂でランチを待つ人の数におののく

 

かくして

昼でも薄暗い部屋にこもり

ひとり、カリカリと日記を綴る

 

ダメージをうけた脳には

眠ることが最善だ

どうか、ドアをノックしないで下さい

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